Peakers Hitachi Cup – 電力消費量予測ハッカソン- 最優秀賞 加藤 征広さん– 名古屋大学情報文化学部

2019年9月13日、株式会社日立製作所とPeakersの共同開催でPeakers Hitachi Cup – 電気消費量予測ハッカソン- が行われた。今回の課題は、ヨーロッパの電力データを用いて、消費量の予測を行うというもの。個人戦のコンペティションという形式で、各自データにどのような処理を施すか吟味しながら、様々な手法で高スコアを目指して分析を進めていく。日立製作所からは3名のメンターが参加し、学生からの疑問や質問に対してアドバイスする形でサポート。約5時間のワークの末、審査を行い、成績を発表。今回は特にスコアが高かった、上位3名の優秀者にインタビューを行った。

今回最も高いスコアを記録した加藤さんだが、ハッカソンの参加は今回が初めてだという。驚くべきことに機械学習の勉強は独学で、始めてからわずか1年ほどしか経っていない。加藤さんは高スコアを記録するべく、どのような手法で分析を進めたのか。

今回、1位になれた秘訣は?

正直、運もあったと思います。たまたまハイスコアにつながる点に気づけました。モデルが吐き出す精度が上下する理由を考えていたときに、ふと気づいたのです。2014年〜2017年までの予測データが入っていたのですが、そういえばこの間はAIが発達した時期だなと。ならば、2014年より2017年のデータのほうが質が高いはずと考えて、2014年のデータは使わずに、2017年のデータだけを使ったところ、レベルの高いモデルが作れました。これはもうひらめきとしかいいようがなく、本当にラッキーでしたね。

振り返っての反省点はありますか?

時間がなかったので、データの可視化作業を端折り、直感的にやって済ませてしまいました。データ分析の上ではとても重要な作業なので、もっときちんとやるべきだったと思います。コードも、もっと早くきれいに書けるようになりたいですね。今回は1日なのでとりあえず精度を上げられれば十分でしたが、とても実際の製品に使えるレベルではなくて。本物の製品にも使えるようなコード、他の人と共有できるようなきれいなコードを書けるようになりたいと強く思いました。

メンターさんに対しては、どんな印象を持ちましたか?

大企業のSEさんなので技術のことはあまり知らないじゃないかという思い込みがあったのですが、そのイメージは見事に覆りました。大企業にはやはり、技術もビジネスよりのことも両方できる実力者がいるのだなと実感。自分もこんなふうに働けたらいいなと、社会人になってからのイメージが広がりました。

将来の夢を教えてください

今後は理転して大学院へ進み、ロボットとコンピュータの融合分野を勉強する予定です。将来的には、機械学習AIエンジニアかデータサイエンティストとして働きたいと思っています。ハッカソンにはぜひまた参加したいですね。医療系のデータやロボティクス系のデータを扱ってみたいです。

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