トップ企業のデータサイエンティストと学べる1dayコンペティション!「Peakers Hitachi Cup 不良品検知コンペハッカソン」レポート

2019年9月2日、東京駅近くのダイアゴナルラン東京にて「Peakers Hitachi Cup – 不良品検知コンペハッカソン」が開催されました。日立製作所より4名のメンター(データサイエンティスト)を迎え、35名の学生さんが、個人対抗で高スコアを目指して競い合った今回のハッカソン。初心者から熟練者まで、様々な方々が一堂に会して課題に取り組んだ1日の様子をお届けします。

課題発表

今回の課題は「海外のオープンデータ用いて、不良品検知のモデルを構築する」という内容でした。590あるセンサーからのデータを分析し、検品結果が良品か不良品かを推定します。評価指標には不良品のラベルを正の値としたF値が用いられ、F値をそのままスコアとして使用する形式でした。スコアのランキングはPeakersが作成したシステム上でリアルタイムに確認することができます。また、開発環境はローカルのPCもしくはGoogle Colaboratoryでした。

ハッカソン開始

課題発表とデータ配布後、学生の皆さんはすぐに作業に取り掛かります。時々話し声は聞こえてくるものの、基本的には各自、黙々と作業に打ち込んでいる様子です。

不明点や、疑問点がある学生の方はメンターさんに質問してアドバイスをもらいます。

機械学習が未経験という方に対しても、サポートエンジニアがチュートリアルの段階から支援を行いました。

開始からわずか1時間ほどで数名の学生さんが分析結果の提出を行いました。

ランチ

11:30ごろ、各自作業が一段落した方からランチの時間です。

日立製作所のデータサイエンティストや人事の方も、学生さんと同じテーブルに座り、食事をとりました。学生の皆さんは、実際に就職した際の就業イメージや将来のキャリアなどについて、現役の先輩社会人と話せる良い機会になったのではないかと思います。

また、学生さん同士も、ワーク中は各自画面と向き合って黙々と作業をされていましたが、昼食中は普段専攻している分野や研究している内容について、和気あいあいと会話されていました。後日アンケートで学生さんから「参加学生のレベルが高かった」というフィードバックが多数寄せられており、学校や研究室の外でのコミュニティ作りになったようです。

午後のワーク開始

ランチ終了後、ワーク再開です。午前中にSubmitした方も、複数の手法やチューニングを試しながら徐々にスコアを上げていきます。時折、学生さん同士で進捗や試した方法について確認する様子も見受けられました。お互いに情報交換しながら、作業を進めます。

午前はメンターさんに質問する方が少なかったのですが、午後になると徐々に質問する方が増えてきました。機械学習の現場経験を積んだデータサイエンティストから、具体的な指導を受けることができるのがオフラインのハッカソンの良さです。ランキングボードの更新速度もどんどんあがっていきます。

今回機械学習初挑戦で、サポートを受けながら課題に取り組んだ学生さんも、時間内に課題を終え自分の分析結果を提出することができました!この一日で本当に沢山の知識を身につけることができたと、とても嬉しそうに話されていました。

ワーク終了、口頭発表

ワーク終了後は、ランキング上位7名の方からどのような方法で課題にアプローチしたか、口頭での発表を行ってもらいました。

皆さんそれぞれ違う方法でアプローチしていたようで、後ほど学生さんたちに感想を伺うと「あんな方法もあったのか、思いつかなかった! と悔しくなりました」「他の人がどんな風にやっていたのかが聞けたのがとても勉強になった」といった声がありました。

結果発表・表彰

ワーク終了後は上位優秀者の方の表彰を行いました!

1位 古田 隆太 さん

2位 黒澤 郁音 さん

3位 原 和希  さん

4位 鎌田 啓路 さん

5位   井上 誠一 さん

左から井上さん、原さん、古田さん、黒澤さん、鎌田さん

閉会式

最後に日立製作所のメンター、角谷さんより、今回のハッカソンの総評をお話しして頂きました。

「最後の発表を聞いていると、みなさん色々と工夫して取り組まれていて、私たちとしても学びがありました。ワーク中も細かい部分を聞きにくる経験豊富な人もいれば、ハッカソンに初参加の人もいて、みなさん純粋にこの場を楽しんでいたと思います。こういった学生さんの姿を見ることができて、とても勉強になりました。学生さんの本音を聞きながら、一緒にワークすることができ、1日とても楽しかったです。ぜひ皆さんの実力を存分に発揮し、この世界に新しい風を吹き込んでほしいと思います。」

懇親会

表彰終了後は、懇親会です。

ワーク中は黙々と課題に取り組んでいた皆さんですが、懇親会ではメンターの方や周りの学生さん同士、本当に楽しそうにお話ししていました。

日立製作所の人事担当者(右)とデータサイエンティストのキャリアについて情報交換

今回は日立製作所の人事の方もいらっしゃったので、日立製作所の人工知能に関する取り組みや採用などについて、気になることをどんどん質問されていました。

少し多めに注文したはずでしたが、懇親会は大盛り上がりで食べ物と飲み物があっという間になくなってしまいました。解散後も学生さん同士で集まり、交流が続いているようでした。初対面の学生さん同士も、今回のハッカソンで新たなコミュニティができていたようです。

皆さん朝から1日、ワークお疲れ様でした!



まとめ

Peakers Hitachi Cup全4回の1回目となる「Peakers Hitachi Cup – 不良品検知コンペハッカソン」は無事に開催終了となりました。各自が課題に向き合い、ワーク開始から終了まで黙々と作業する様子がとても印象的でした。時折、学生さん同士で意見交換する場も見受けられ、ハッカソンをきっかけに、新しい知識を吸収して頂くのはもちろんのこと、交流しながら仲間を作ってもらえることは、運営側としても本当に嬉しく思います。

また今回サポートを受けながら課題に挑戦した皆さんも、最後まで諦めずに作業を続けたことでスコアを伸ばすことができました。今後もハッカソンは定期的に開催予定ですので、積極的に参加して頂き、スキルを身につけていって頂ければと思います!

今回の高いスコアを記録した上位3名の方にインタビューを行いました。

こちらからご覧いただけます。

1位 古田 陸太 さん
2位 黒澤 郁音 さん
3位 原 和希 さん

それぞれの取り組みについての詳細や開発にあたって気をつけたことなど、この記事では取り上げていない内容について様々な感想をいただいています。

Peakersでは、今後も様々なハッカソン・MeetUp・インターンシップを開催予定です。ここでしか体験できない学びを手に入れたい学生の皆さん、ご参加をお待ちしております!

[contact-form-7 404 "Not Found"]